会社でのいじめ・嫌がらせ、退職強要などにあったら

  

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 退職勧奨・退職強要や、いじめ・嫌がらせにあったら、その事実をきちんと記録しておきましょう。

1、ノートやメモ用紙に記入して、なくさないようにしましょう

 退職強要やいじめ・嫌がらせに遭遇すると気が動転してしまいますが、つらい中にあってもしっかりと記録だけはしておきましょう。

 記録は手帳・ノート、メモ用紙などで構いません。問題が起こったら、なるべく早めに年月日を付けて事実を記録します。「後でまとめて書けばいい」などと考えていると、忘れてしまいます。また、人は嫌なことについては忘れようとします。時間が経つと事実関係について正確に書けなくなってしまいます。

 携帯のメモに残す場合、その記録が消えないようにすること。早めにメールに添付してパソコンに送るなどして、失われにくいよう(メモリやCDなどに残す)にしておきましょう。

 可能ならば、発言を録音しても良いのですが、録音してそのままにしておかないこと。録音の場合は「失敗」や「データの消失」がありますから、早めに録音内容を確認して、文章にしておくこと。そして、録音に頼りすぎないこと。

 とにかくメモをして、整理して、なくさないように保管しましょう。

2、言った相手も忘れることがある

 とくに、嫌がらせの場合、かなりの暴言を行った人間でも、無責任に忘れてしまうことがあります(人を傷つけておいて、自分はストレスを解消している)。しかし、傷つけられた方はたまったものではありません。責任を取らせる必要があります。

 会社が退職強要をデタラメな理由で行うとき、また、ありもしないミスや「損害」を語る場合、会社が後でその責任を問われると「言っていない」などと平然と言います。

 記録をしっかり取りましょう。

3、具体的事実を、感情を交えずに書くこと

記録するときは年月日を忘れずに!

 ノートやメモ用紙などに、記録するときには、まず、その事が発生した時間(そして時間の長さ)をハッキリと書きます。「いつ」「どこで」「だれが」「なにを(言った)」「なにが(起きた)」ということを書いておきましょう。言われたことを、そのまま書きましょう。人格を傷つけられるような酷いことを言われて、記録するのがつらいかも知れませんが、その内容や事実をきっちりと書いて記録しましょう。

 記録は、そのことがあってから、時を置かず、なるべく早い時間に書きますが、就労時間中に書くことが難しい場合や会社内では書けないこともあります。自宅に帰ってから書くときや日記に書くときには、事実が発生した年月日と時間と場所を書いて、また、実際にそれを書いた日時もわかるようにしておきましょう。

4、関連する資料も取っておきます

 嫌がらせの文書や怪文書、会社の退職強要文書などには文字を書き込まないようにします。日時場所などを書くときには、裏側や端の方に鉛筆やシャープペンでメモしておきましょう。

 そして、それらの文書は、事実の記録と関係が分かるようにしっかり保存しておきます。「腹が立つから」とか「気持ちが悪いから」と捨ててしまう人がいますが、捨てないようにしましょう。

5、記録はつらいけど、後に力を発揮します

 相談を受けるうえで、困ることは、「事実」がはっきりしていないことです。心が傷ついていることはよく分かるものの、それが「他者」である相談員には分からないのです。

 また、不法な退職強要(強要行為は不法行為になります)や、陰湿な嫌がらせをおこなった者の責任を追及するためには、記録が必要なのです。

 つらいけれども、記録はしっかり付けましょう。

 分からないことは03−5363−1091 NU東京まで。


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09年4月28日